山本彩 仕事で逃げ出したいと思う瞬間・逃げ出したいときの考え方を語る「山本彩 カケル」

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画像引用 twitterより
「山本彩 カケル」2020年11月27日放送

出演メンバー

山本彩(さやか)

逃げ出したいと思うことはありますか?

逃げ出したいこと、そりゃありますよ(笑)。あります。ない人は…まあ、いるか。そんな人生楽じゃないですよね。逃げたいときはありますよね。

わたしはいつからそんなことを考えるようになったんやろ?やっぱ大人になってからかな。仕事をしだしてからかな。最近もけっこう制作でね、バタバタしてたんですけど。楽しいときもある、曲を作ってるときとか、例えばギターを弾いてスラーって、「あっ、今のいいな」って感じでスムーズにできたときとか。

悩むのは悩むのでいいんですけどね。それに疲れちゃったりもするんで。頭に浮かんでるものがそのままバーってメロディーになっていったりとかすると嬉しいから、「楽しいな~」ってなったりするんですけど。逆にですよ、「本当に出てこない」ってときとか、「進まない」ってときとか、「なのに締め切りは近づいてる」みたいなときとかは本当に逃げたいですね。

「何も出てこない」っていうか、「出てくるものがいまいち」とか、「もっとあるはず」とか。あとは「あれ?何書きたいんやったっけ?」みたいなのとか、一瞬頭が真っ白になったりとかするんですよね。分からなくなっちゃうんです、1回止まっちゃうとね。だから、本当に没頭しないとって感じですね。

本当、そういうときは「逃げ出したい」っていうか「消えたい」って思いますね。「誰も自分の存在なんか知らんかったらいいのに」みたいな。「最初から知らんかったことに、記憶が消えてくれたらいいのに」とかね。わがままですよね。

そうやって「逃げ出したい」って思うのって、「逃げたらダメだ」とか「逃げられない」と思うから、そう思うんだろなって。

ドラマでね、山里さん原作の『あのコの夢を見たんです』っていうドラマに書き下ろしをさせていただいたんですけど。自分も書きながら気づかされたというか。「そういうときは逃げたらいいよな」みたいな。だって、しんどいんやもん。

全く逃げずに「ダメだ、ダメだ」って前に進み続けるのって、体と気持ちがついていかなくなったりとか、体が前に行ってるけど気持ちが追いついてないとか、頑張りすぎて一気に爆発しちゃったりとか。取り返しのつかないことになる前にというかね。

余裕のあるときはいいかもしれないけど、そういうときばっかりじゃないと思うから。「もう逃げてもいいや」みたいな。で、「逃げた後でまた考えたらいいや」その次のことは。

前から思ってたのは、開き直りって大事やなって。潔く逃げちゃえば。「逃げてる自分ダメや」とか後悔すると意味のない逃げになっちゃうんですよ。決めて、自分で、「あっ、もう無理や、1回逃げよう」って思って逃げちゃった後のほうが、気持ち的に楽に向かうべきものに向かえるんじゃないかなって。清々しいと思います、そのほうが。

わたしも、毎回毎回は開き直れないけど、開き直れたときってすごい楽なんですよね。人に迷惑かけなければね、開き直っていいと思う。逃げていいし、開き直っていい。